生きさせろ!--難民化する若者たち
太田出版 雨宮 処凛
近頃論壇を賑わすゴスロリ姿のコラムニスト作家、雨宮処凛氏の著書。自らも「生き辛さ」の苦しみの中で度重なる自殺未遂を起こした人物であり、右翼から左翼に転身したという、珍しい人です。
「プレカリアート」と名づけた、労働者階級「プロレタリアート」と語呂合わせした、非正規雇用に代表される、不安定な暮らしを余儀なくされる貧困層を表すキーワードを元に、雨宮氏の若者への取材を中心に書き連ねている。
現代の日本で起こっている若者を中心とした切実な問題。ネットカフェ難民や日雇い派遣のグッドウィル、偽装請負、そして正社員となっても無茶なサービス残業で過労死に至る労働者。
もはや現代の若者世代は過酷な生存競争に晒されているという事実を、著書はことごとく突きつけている。
ニートやフリーターになった若者を社会は「怠け者」「落伍者」の印を押し、完全な「自己責任論」に転嫁させる一方で、企業や資本家はみるみる私腹を肥やしていくばかり、そして、そんな風潮を容認する政治の存在。
日本はこのままでいいのか?
終始内容は左翼的だが、間違った事は書いていない。逢阪自身も派遣労働者として仕事を転々とし、社会の底辺を見てきたから、理解できる。
経済的な貧困、人間関係の貧困に苛まれると、人々は目の前の暮らしに追われ、何をする事もできなくなる。生活を守る為、知恵を身につける為の勉強すらままならなくなるからだ。で、目の前のパチンコ屋に貢いだりしてね。
これは紛れも無く日本社会の現実を伝えている著書である。プレカリアートを生きる若者よ、本著を手にして、この社会に怒れよ。でも、変なプロ市民の団体に丸め込まれないようにねw
雨宮氏が見れるということで、3月29日に「反貧困フェスタ」神田一橋中学校に行ったんですが、惜しくも見逃してしまいますた。ざんねーん。

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